作詞のコツ!最も大切なことは意外にも・・・?


作詞のコツ!最も大切なことは意外にも・・・?

近年は、「歌を唄いたいなぁ」というだけでなく「作詞をしてみたい!」という人も増えているのではないでしょうか?または、自分はあまり興味がなくても、お仕事の中で「君、自分の曲は自分で作詞してみようか」と促されることもありますよね。

学校では教わることのない「作詞」というもの。コツがあるのでしょうか?

シンガーソングライターの筆者が、ものすっごい本気で執筆します!



作詞のコツは?どんなタイプの作詞家になりたいかで、重視すべきことは違う!

「作詞のコツを知りたい!」と感じて、情報サイトを漁ったり本を読んだりするでしょうか。

しかし、そこでもう道を間違えてしまいがちです(笑)

なぜなら、作詞のコツは、「あなたがどんなタイプの作詞家になりたいのか」によって変わってくるからです!


  • 「様々な人に楽曲提供をする、商業作詞家になりたい」の?

  • 「シンガーソングライターになって自分の曲を多作したい」の?

  • 「歌手がメインで、数曲は作詞できるようになりたい」の?


ざっくり言えば、この3タイプのどれかに分類できるハズ。

あなたはどのタイプでしょうか?



商業作家になりたいわけでないなら、「隠喩」「韻」「リフレイン」などのテクニックに溺れたら失敗(笑)

「作詞のコツ」を調べたとき、「隠喩を巧みに使おう」「韻を踏もう」「サビはリフレインで印象付けよう」などと、テクニック、レトリックについて力説するメディアが多いでしょう。

「そうか、こういう技術を身に付けることが一人前の作詞家になるヒケツなんだな!」と感心してしまいますね。

でも、これはカンチガイです。


巷の音楽シーンを振り返ってみるとわかるのですが、ヒット曲の中でも「名曲!」と賞賛されるような楽曲の詞は、あまりテクニックに凝ったものではないのですよね。


  • 隠喩・比喩

  • 韻を踏む

  • リフレイン

  • 倒置法


こうしたものに凝ろうとする必要は「ない」です。

使っちゃいけないわけじゃないですよ?「名曲!」を目指すうえで、優先順位は低いのです。歌詞を書こうすると、自然と1つくらいはこうした技法が混ざるでしょうから、それくらいで充分です。


ただし、「商業作詞家(作詞だけを専門に行う人)になりたい」と目指しているなら、上記のようなレトリックについて、自由自在に使いこなせるように反復練習をしたほうがよいですね。



作詞は習うより慣れろ!高いレベルを求められていないならとにかく書いてみよう♪

アイドル、声優さん、俳優さんなどが「次の曲、君が作詞してみて」と言われたケースなどです。ものすごくハイレベルな詞を期待されているわけではなく、「とにかく楽しく作詞してみたい」という感じですか?


であれば、作詞のコツについて調べるのはもうヤメましょう(笑)

もう書き始めてOKです♪

なぜなら、作詞に「正解はない」から。

ポップスの作詞に正解はなく、100点、合格点と言えるカタチもないです。ポップスでは、「ディレクターがOKを出せばOK」だし、「売れたならOK」です。詞には色んなテイストのものがあって、色んな長所のものがあります。

あなたは、そのどれを選んでもOK♪

だから、自分の書きたい事柄を、書きたいように書いてみましょう^^


「Aメロがあって、Bメロに続き、サビで盛り上がる!」くらいのことはわかっているでしょう?

日本で暮らして中学生にもなっていれば、「ポップスの詞の形」をなんとなく理解できているハズ。なので、あまり気難しく考えなくても、自然と詞のカタチになるはずですよ♪


そうしてノビノビ書いて、あとはディレクターの指示を仰ぎましょう。ディレクターの要望はディレクターにしかわからないものなので、「ここをちょっと直して」と言われても当然なのです!気にしないで♪


「カッコいい詞を書こう!」などと気張らないほうがよいです。

ディレクターもリスナーも「あなたらしい詞」を期待しているので、あなたの中から小学生っぽい詞が出てくるなら、それが「求められている正解」である可能性が高いです^^


そのような自然体でも、3作品くらいまではすらすらと書けるのではないでしょうか?

新しいコツを求めるのは、「自然体で書けなくなってから」で良いでしょう。



「名曲!」に最も大切なことは、「あなたの思い」である。

シンガーソングライターを志望する人など、人の心にまで響くような「名曲!」を書きたいと憧れるなら、あなたにとって最も重要な作詞のコツはコレです。


「あなたの思い」を大切にしてください!


夜中、机に向かって「詞を書きたい!」と思ったとき、その衝動は何でしょうか?

「あの子にあふれる想いを伝えたい!」「両親に感謝を伝えたい!」「自分らしく生きることが大切だと痛感した!」といったものがあるでしょう?

その思いを、まずは飾らずに、ノートに殴り書きしましょう。


はい。サビが完成です♪


いやいや、そんなに単純ではないのですが、サビはこんなふうに、「あなたの熱い思い」をわかりやすく書くことが最も重要です!サビでカッコイイ言い回しをこねくり回そうとしないでください!

結局、聴衆に最もガツンと刺さるのは、「熱い思い」です!


あなたがその曲で「最も伝えたいこと・感情」を、サビに持っていきます。または1番のAメロに持っていくのもよいです。

「思い」や哲学がガツンと伝わってくる曲(詞)のことを、「この曲は魂がこもってるよね!」と人々は思います♪



「熱い思い」を生むのは、作詞の勉強ではなく「体験」である!

では、ガツンとくる「熱い思い」を思いつくには、どうしたらよいのでしょうか?

多くの人は、他者の詞を漁って、「あ、これカッコイイな」と感じたものを拝借しています(笑)21世紀の音楽シーンはもっぱらこんな感じになってしまったのですが、それでは「名曲!」を書くのは難しいです・・・。ある程度の評価は得られるでしょうけれど、本当に目の肥えた人は感動しないですし、何よりもあなた自身が、その作品に感動しないです。

あなたが感動しなかったら、その曲を歌うのがとてもつまらなくなってしまいます。虚しくなってしまいます。お金儲けだけが音楽の目的ならそれでもよいかもしれませんが、「自分を表現したい」「人生の答えを見つけたい」などと哲学的な思いを持っているなら、「拝借」を繰り返しても虚しいだけです・・・。


「熱い思い」を生むのは、「体験」です!

あなた自身が、人生の中で濃密に何かを体験するしかないのです。

「愛してる!」というまっすぐなラブソングで名曲を書きたいなら、「大好きな人に飛び込んでいく!」という恋愛を、勇気を持って体験するべしです。恥ずかしくても、痛みを伴っても、体験すべきです。

だからラブソングの得意なシンガーソングライター女性などは、恋多き感じの人が多いのですね。


Mr.Childrenのような哲学的な歌詞を書きたいなら、現実生活に真っ向からぶつかるべきです。サービス残業の午前様にも負けずに堪え続ける、というようなことです。「アーティストになりたいから家で静かに暮らしてよっと」と考えるなら、哲学的な名曲は書けないです。


  • 仕事に真摯にぶつかる。

  • 夢を夢中で追いかける。

  • 友達に尽くす。

  • 青春をめいっぱいエンジョイする。

  • 冒険的な旅をする。

  • 人と深く語り合い、心を見せる。

  • 学校や勉強をまじめにがんばる。


こうしたことです。


ハッキリ言って、カッコイイ名曲を書きたがる人の大半は、これらの「自ら体験する」を避けたがってばかりいます(笑)だから「それっぽい曲(詞)」しか書けないのです(笑)

歌詞や小説を漁ったり、テクニックを磨いたりすれば名曲を書けるはずだと思い込んでしまっているんですね・・・。



名曲を多作したいならば、色んな体験に深く身を投じるしかない!

「歌詞の深い名曲を、代表曲として1、2曲持っていれば充分」と考えているなら、おそらくこれまでの体験で充分です。声優歌手さんや女優さんが1~2曲の作詞を命ぜられた、なんてケースですね。

「夢を真剣に追いかける!」「夢中で人を愛する!」といった経験を1つくらいはしているはずで、その体験を通して1つくらいは「魂のこもった詞」を書けるハズ♪


でも、「名曲!」と身震いされるような曲を10曲20曲も多作したいですか?そういうシンガーソングライターを目指していますか?

それなら、ある意味では音楽活動を中断するくらいの覚悟が要ります(笑)

期限を決めずに長い長い旅をしてみたり、「普通の仕事」にものすごく生真面目に没頭してみたり、人目も気にせずに誰かを愛してみたり、見返りを求めずに人や社会に尽くしたり・・・こうした「ディープな体験」の多い人ほど、名曲を数多く書けます!


「芸能界のお仕事を通じてファーストフードの店員さんを1日体験した」という程度ものでは不充分です。芸能界にいると1日体験的に様々な世界のことを経験できますが、深い歌詞に反映されるようなことはあまりないでしょう。Aメロ、Bメロなどにおけるシチュエイション描写には役立つかもしれませんが。



「世界は憂鬱だ」では名曲にはならない・・・。

近年、「世界は憂鬱だな」「裏切る人ばかりで憂鬱だな」といった内容の歌詞がとても増えています。こうしたナイーヴな歌詞は、「共感を呼ぶ」という点においては非常に大きな反響を生んだりもします。

「人気者」にはなれるかもしれませんし、「お金持ち」にもなれるかもしれません。

でも、「語り継がれる名曲にはならない」でしょう。

「共感」と「名曲」は違うんです。


「名曲!」と賞賛される曲は、前向きで力強いものが多いです。

前向きと言っても「明日は晴れるさガンバレ!」と陽気に歌っても感動は薄いのです。「薄っぺらい」とけなされすらします・・・。「世界は報われなくて虚しい。でも僕は、光を探さずにはいられないんだよ」という詞に、多くの人は感動します。

でも、「小手先だけでポジティブワードを書いてもダメ」なのです。それではポジティブではあれども薄っぺらい詞になってしまいます・・・。

そうではなくて、報われない社会と真っ向からぶつかって、その七転八倒の中で「でもふてくされずに光を見つけたいな」と思えるようになること、が大切なのです!

それは、人生体験によって誰でも前向きになれるとはかぎりません。でも、真っ向からディープにぶつからないとムリです。小説や歌詞を読み漁っているだけではダメなのですね・・・。


「名曲!」な詞の書ける人はもっぱら、人生体験の深い人です。不器用に人生の困難にぶつかっていき、それを乗り越えようと四方八方走り回ってがんばった人です。



作詞のコツ、基本的にはここまででOK!

作詞のコツを知りたいと願っているなら、基本的にはここまでのトピックの内容で充分です。

細かいテクニックよりも「熱い思い」のほうが人の胸を打つのだと気づいてください!

曲に魂を込める最も重要なヒケツを理解しないまま、枝葉の作詞のテクニックをどんどん勉強しても、かえって逆効果です。まぁある種の人々には「上手いね」と褒められるかもしれませんが、「名曲!」と語り継がれるような歌詞は書けないでしょう。

倒置法が使いこなせるかどうかは、どうでもいいことなのです(笑)



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もっと知りたい!作詞のコツのアレコレ!

さて、「魂込めろよ!」という精神論では物足りない読者さんもいることでしょうから、もっと細かい作詞のコツも解説していきますよ。



「巧い!」とうならせたいなら「隠喩」をマスターしよう!

作詞のテクニック的なことにこだわりたいなら、まずは「隠喩」をマスターするとよいです。

隠喩とは、「たとえを用いて説明すること」です。「まるで〇〇のようだ」といった表現のことですね。暗喩、メタファーなどとも呼ばれます。


Official髭男dismの「Laughter」

鉄格子みたいな街を抜け出す事に決めたよ 今


あいみょんの「君はロックを聴かない」

僕の心臓のBPMは190になったぞ


いきものがかりの「笑顔」

花が散って咲くようになんども しあわせを繰り返せたなら


こうした表現のことです。

「〇〇みたいな」「〇〇のような」というフレーズが一般的ですが、あいみょんのように「心臓のBPMが190になった」なんて表現も隠喩に属すると言えるでしょう。


隠喩テクニックは、詞に知性や洒落た雰囲気を添えてくれます。「作詞が上手い」「凝っている」「文学的」「詩的」といった印象を生みます。

けれど、隠喩を多用しすぎると「クドい!」と思われてしまいやすいのでご注意を。

また、意味のわからない隠喩を多用すると、「小手先だけで書いている」「当り障りない歌詞を書く人」「ナルシスト」という印象になりがちです。


意味のわからない隠喩をずらっと並べても様になってしまう作詞家もいるのですが、その域に達するのは至難の業です!よほど文学的な技術やセンスに長けている必要があります。多くの場合、メロや曲、歌い方、たたずまいなども合わせて「よくわからないけどカッコイイ」という作品に仕上がっているので、ただ作詞のテクニックだけを追求する人がこの域に達するのは難しそう・・・。スピッツの草野マサムネさん、CHARA、LOVE PSYCHEDELICOのお二人、などは隠喩の多用で味わい深い曲を書くのが上手いですね。

基本的には、これを真似ないほうが良いです。「その詞で何が伝えたいのか」がわかりづらくなりがちだからです。



流行曲を狙うなら「リフレイン」が効果的!

歌詞の内容が深いかはともかく、「流行する曲」「ヒットする曲」「みんなが口ずさむ曲」を狙いたいなら、「リフレイン」というテクニックが有効です。

同じフレーズを何度も繰り返す、というものですね。

リフレインのテクニックを活用して大ヒットを連発したのが、90年代の小室哲哉さんです。それ以降、CMタイアップ系の販売戦略の曲や若者向けの曲、明るさ・ノリをウリにした曲などで多用されるテクニックです。

曲タイトルにもそのリフレインフレーズが用いられることが多いです。覚えてもらえやすいですね。


TRFの「EZ DO DANCE」

Ez Do Dance Ez Do Dance 踊る君を見てる…


AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」

恋するフォーチュンクッキー 未来はそんな悪くないよ


などなど。

リフレインを活用した曲は、「大ヒット曲」に多いです。

しかし、「名曲!」と賞賛されているかと問えば、それはどうかわかりません・・・。

リフレインを多用すると、「中身のない歌詞」というイメージになりやすくなってしまいます。キャッチーなのですが、感動はしにくいのですね。

歌詞を重視して音楽を聴いている層は、むしろリフレインの曲を「駄作だ」と嫌う傾向です。

リフレインを多用してみんなに口ずさんでもらいつつ、「歌詞の深さ」を両立するのは、なかなか難しいです!

「私は歌詞にこだわりが強いんです!」という印象を世間に与えたい場合、リフレインはあまり活用しないほうが良いと言えます。ご注意を。



韻を踏みすぎると薄っぺらい曲になってしまう!

「韻を踏む」というのも作詞における定番テクニックです。


等身大の自分だってきっと愛せるから

最大限の夢描くよ たとえ無謀だと他人が笑ってもいいや


という感じで、母音の響きを合わせるレトリックです。

押韻は、食べ物における「サクサク食感」みたいなもの。活用することで、詞に小気味よい心地よさを生んだり、均整の取れた美しさを演出します。


1990年代、ラップの流行に影響されて韻を踏もうとする作詞家は増えました!

しかし、それで「名曲!」が増えたかといえばそうでもないようで・・・。

ラップでは、「韻を踏むこと」が前提で作詞がなされます。歌詞の内容よりも押韻の連打が評価されがちで、だからラップの歌詞では詞の意味が少々薄っぺらくなってでも押韻することが優先されたりします。

この影響から、ラップでない曲の歌詞においても、押韻することを重視するあまり内容が薄っぺらい、意味がよくわからない、脈略として必要ない、そんな作品が増えてしまいました。そして今では「韻ってそういうものでしょ」という印象が勝ってすらいます(笑)


すると、韻を誇示しようとすると、「薄っぺらい歌詞を書く人だな」という印象をもたれてしまったり、押韻に躍起になるあまり薄っぺらい歌詞になってしまったり、という事態に陥りがち・・・。

昔(00年代中盤くらいまで?)は、プロデューサーがある程度、こうした過ちを添削したものですが、Youtubeで個人が楽曲を発信するのが主流になってきて添削するディレクターがおらず、押韻の上手でない詞が氾濫するようになっています・・・。

そしてこうした雑な押韻が主流になってきてしまっています(笑)すると、アニソンやアイドルソングなどではディレクターがいても、雑な押韻のされた歌詞を採用するようになってきてしまっていますね。


本来、韻がキレイにそろっていても、文章としてスムーズでないなら「上手いとは言えない」のですが、大衆の評価としては「韻がサクサク揃っていればそれでカッコイイ」という印象になってきており、何をもって「韻を踏むのが上手い」と評価するかは難しいものがあります。

哲学的な歌詞を好む人は、「押韻が多いだけで中身の薄い歌詞」は評価しない傾向があります。



言葉の詰め込みすぎにご注意を!

作詞ビギナーさんが陥りやすいのが、コレ。

「言葉数が多すぎる」「文字数が多すぎる」というものです。さらにそれを、ギュウギュウに詰め込みすぎてしまうことで、「聞いてても意味がわからない」「理解が追いつかない」ということに陥ってしまいます・・・。

近年のアニソンやボーカロイド曲に、こうした欠点を持つ曲が非常に多いです!

昔で言えば、フォークソングにこうした欠点を持つ曲が多かったです。


歌詞の内容(深み)にあまりこだわりのない作詞家だけでなく、「深い歌詞を書きたい」と意気込むタイプの人でも陥りやすいです。意気込むからこそ言葉が多くなってしまいやすいのですね。

近年のポップスの歌詞を見ていて、「ADHD(多動性)の人がべらべらとまくし立てているだけみたいだ」と失笑してしまうものが多くありませんか?

まさしく「多動性の人の衝動のまま」という感じで、「詞としての推敲(作り込み)がおろそかになっている」と思われます。おそらく、「オレ、詞なんて10分で書けるぜ!」とこの人は言います(笑)


言葉数・文字数が多くても、メロディとの均整がとれていればよいのです。音符数の多いメロディでも、メロディとして美しく仕上がっていればよいのです。

「言葉数が多いゆえに不格好」になってしまっているなら、それは作詞が上手とは言えません・・・。

「昔のフォークソング風な作品を書いてみる」などと、コンセプトを持って敢えてごちゃごちゃさせるなら、悪くはないでしょう。


どうやって改善・練習すればいい?

「言葉数が多すぎる」と自分で感じたり、メンバーやプロデューサーに指摘されたりしますか?

それなら、こういう練習をしてみましょう。

単純に、「言葉数の少ない歌詞を書いてみる」のです。

カンタンなようで難しいことに気づいて面食らうでしょう!どうしても長くなってしまうからです(笑)

その長くなってしまう文章を、短くまとめる練習をするわけです。言葉を言い換えてみたり、あまり必要ないと感じる文節を削ったり。

これは、自分の詞を「客観視」する能力や、語彙力、「ナルシストにならないように気を付ける意識(笑)」などが必要です!歌詞を辛抱強く添削し続ける忍耐力・根性、真面目さが要りますね。



Aメロに風景描写、舞台描写を持ってくる。

「詞」としてキレイにまとめやすいテクニックです。

Aメロつまり歌詞の冒頭に、風景描写を持ってきます。そこから人物の行動や感情に移っていくと、物語のような美しい仕上がりになりやすいです。「プロの作詞家の作品みたいだな」という感じになりますね。


中島美嘉の「雪の華」

のびた人陰(かげ)を 舗道に並べ 夕闇のなかをキミと歩いてる

手を繋いでいつまでもずっと そばにいれたなら泣けちゃうくらい


槇原敬之の「世界に一つだけの花」

花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた

ひとそれぞれ好みはあるけど どれもみんなきれいだね

この中で誰が一番だなんて 争うこともしないで

バケツの中誇らしげに しゃんと胸を張っている


レミオロメンの「3月9日」

流れる季節の真ん中で ふと日の長さを感じます

せわしく過ぎる日々の中に 私とあなたで夢を描く



「A―B―サビ―A―B―サビ―大サビ―サビ―サビ」の型で書ける練習をしよう!

作詞の初心者は詞の構成をコントロールできない人が多いです。

サビの前にAメロ、Bメロ、Cメロまであってグダグダしすぎていたり、「A―B―A―B」な詞しか書けなかったり、ということが、あなたにもあてはまりませんか?

詞のカタチは色々あってよいのですが、プロの世界でやっていきたいなら、「一般的なフォーマット」で自由に書けるようになっておくべきです。それは、練習が必要ですね。「俺はこういう個性でいいんだよ」では通じないのです。


現代日本のポップスでは、

Aメロ―Bメロ―サビ

Aメロ―Bメロ―サビ

大サビ(Dメロ)―サビ―サビ

といった構成が一般的です。

ドラマの主題歌や大きな企画の「大曲」として、こうしたスケールの曲を求められることが多いのです。

または、多くのリスナーが「ドラマチックで感動するなぁ!」と感じやすいのが、こうした構成なのです。


ですから、こうした構成尺で詞が書けるように練習するとよいです。多くの人にとって、なかなか難しいでしょう。でも、「私はいいの!」と投げ出さずに、この構成でまとめる技術を磨くとよいですよ。


この「型」は万国共通ではなく、結構Jポップ(&Jロック)独自だったりします。

欧米では


Aメロ―Bメロ

Aメロ―Bメロ

Aメロ―Bメロ

間奏―Aメロ


といった感じで、AメロとBメロしかなかったりすることが多いです。そしてAメロがサビっぽい役割をしていることも多いですね。



起承転結のストーリーを作る。

1曲の30行ほどの中で、物語のように起承転結のストーリーを作ってみましょう!

文学的な味わいが生まれます。「次はどうなるんだろう?」という期待やワクワク感を抱かせ人を惹きつけ、また、歌詞の終わり(や大サビ)でちょっと意外な結末を綴ると、「おぉ、すごい!!」と唸らせることができます!

1曲の中で物語を読んだ気分にさせ、特に想像性の豊かなリスナーはとても感動するでしょう♪

かなり高度なテクニックと言えます!



歌詞のイントネーションをメロディに合わせる。

ちょっとわかりづらいかもしれませんね。

Mr.Childrenの桜井和寿さんなどは非常に上手いのですが、言葉のイントネーションとメロディの上下を上手く合わせることで、「語っているような歌」に仕上がります。歌詞が頭に入りやすいですね。

これは、「メロディがすでにある」状態か、または自分で作詞と作曲を両方できる状況でないと、実現するのは難しいです。


深い歌詞を書くシンガーソングライターの人は、みんなこれがそこそこ上手いですね。

「歌詞を届けるにはメロディとリンクしているべき」ということをよくわかっていて、作詞や作曲の際に調整を施すのでしょう。

逆に、商業作詞家、商業作曲家の人はこの感覚が薄い傾向で、たとえばアニソンやアイドルソングなどはこれがあまり出来ていないものが多いです。ボカロの作曲家もこの感覚が薄いです。



作詞ノートを作り、どんどんメモる!

作詞に励みたいなら、「作詞ノート」を作るべし!

学校で使うキャンパスノートで充分ですし、何でもよいです。

そして、何かフレーズを思いついたらどんどんメモしていきます!その都度1曲の詞を書き上げようと気張る必要はないですよ。2行しか思いつかないならそのときは2行だけメモればOK。

フレーズではなく日記めいた長文でもよいです。


そして、「作詞しよう」と思ったとき、この作詞ノートをパラパラと読み返してみましょう。

以前は2行しか思いつかなかったものに、続きを思いつくことがあります!

逆に、「大サビだけ思いつかないな~」なんていうときに、以前メモったフレーズが上手くハマるかもしれませんね。


作詞する人の多くは、この「作詞ノート」をやっています!

膨大な言葉をメモって、その中からようやく1曲が生まれる、というようなことを作詞家たちは繰り返しています。

これは、写真家が1つの作品のために何百回もシャッターを切るのと似ていますね。

ムダに思える言葉の数々が、1曲の歌詞に集約されていくのです。


紙のノートではなくスマホのメモアプリなどでも良いですよ。



文学小説を読んだほうがよい!

詞における文学的な雰囲気や隠喩の上手さなどは、文学小説を読んでいる人ほど長けている傾向です。

文学小説を長い年月に多く読んでいると、「文学的な雰囲気」が体に染み込んできて、詞を書くときにそれがにじみ出てきます。

詞を書くためにちょっと小説を開いて、カッコイイ表現を見つけたら真似る、というのではなく、「文学小説を読む習慣を持つ」ことが大切です。ずっと小説趣味を続ける必要はないのですけれども、文学的な感覚を得るためには、少なくとも5年くらいは小説趣味を続ける必要がありそうです。

それは一朝一夕ではいきませんね!そう。だから、作詞のセンスがあるかどうかは、それまでの人生の中で文学小説を読む趣味があったかどうか、に非常に左右されたりします。


ライトノベルやマンガではなく、「文学小説」です。



シンガーソングライターになりたいなら、多作の訓練をしよう!

(このトピック、わざと長文にします 笑)

作詞をする人には、どんどん作詞できる人と、「1つの詞を書くのに時間(期間)のかかる人」がいます。後者の熟考型のほうが、「名作!」という感じの深い歌詞を書ける傾向にあります。

1作1作に魂を込めて深い歌詞を書くのは、とても素晴らしいこと♪

でも!シンガーソングライターになりたいなら、「私は歌詞が浮かんでくるときにだけ書けばいいの!」とは言っていられません・・・!

プロアーティストは、年間3枚前後のシングルと1枚のアルバムのリリースを期待され、すると1年間に15曲くらいは書き上げる必要があるのですね。ただの歌手なら、それは他の作家さんたちの作ったものを書き集めればよいのですが、シンガーソングライターを名乗る場合、それを自分で作らなければなりません!

プロデューサーに、「これはボツだな」と言われてしまうものも出てくるので、すると年間20曲くらいはコンスタントに書ける能力が要ります!「1か月に2曲」のペースですね。

ものすごい名曲を1曲だけ書けても、シンガーソングライターにはなれないのですね・・・。


大手のレコード会社やプロダクションは、所属を決める際に、「50曲書いてこい」と言ったりします。2年分のリリース楽曲はキープしておきたいわけですね。3か月程度の間にそれをこなさなかったら、「やっぱり君は要らない」ということになったり・・・。

ストックを50用意すればよいわけなので、そこから作るべき曲数は50ではなく30かもしれませんが、どのみち「多作する能力が要る」ということには変わりありません。


「歌手」の志望者にはこんな難題は求められないのですが、「シンガーソングライター」や「バンド」は求められがちです。

作詞に興味があっても多作する自信がまったくないなら、「シンガーソングライター」を名乗らず、「歌手志望」と公言したほうがよいです!そして、ときどき作詞をさせてもらいましょう。


作詞作曲に興味があっても多作できない人は、オーディション合格をあきらめて、Youtuberとして活動する人が増えてきています。

しかし、「シンガーソングライターです」と名乗りたいなら、やはりある程度多作出来るように訓練したほうがよいですよ。なぜなら、「シンガーソングライター」という肩書きに興味を示すリスナーはあなたのオリジナル曲を期待するから。オリジナル曲がゼンゼン公開されない、オリジナル曲のクオリティが低い、という実力だと、どれだけ「歌ってみた」の歌が上手でたくさんアップしていても、あまりファンが付かないかも・・・。


どうやったら多作できるようになるの?

ハイ。これが重要ですね!

今「作詞のコツ」と検索してこの記事を読んでいるあなたも、「どんどん作詞するにはどうしたらいいんだろう?」と悩んでいるでしょうか。

多作のコツは、「とにかく書いてみること」です。

「なんかフレーズが思い浮かんだから今夜は書くぞ!」ではなくて、仕事や宿題をするときみたいに、頭が冴えてもいない、やる気もない状態でも「よし、作詞してみよう」と机に向かいます。そしてじーっと考えてAメロの洒落た背景描写を考えたり、サビになりそうなハッとするような哲学を考えます。

10分経ってもまだ何も(ほとんど)思い浮かばないとしても、それでもあきらめずに続けましょう。そうして「作詞のために熟考する」ことを繰り返していると、「ひねり出す能力」が伸びてくるハズです。少々無理やりひねり出しているんですが、でも「重みのある言葉」が出せるようになってくるはずです。

Aメロに用いる背景描写は、自分の過去の出来事や時期を思い返してみたり、最近語った友達のエピソード・状況を思い返してみたりすると、浮かびやすいかも?

有名なアーティストの詞を眺めてそこからインスピレーションをもらうのも悪くはないのですが、たぶんそれだと、あなた自身があまり気持ちよくないでしょう。そういう文節ではあなた自身が高揚しないため、イキな言葉が続きづらいです。作詞は出来ても「あんまりおもしろくないな」という感じになってしまいそう・・・。


この訓練でおそらく、20~30作は作詞できるようになると思います。

しかし、そのあたりでぱったりと筆が止まってしまうでしょうか・・・。

そうなったときに、まさしく他のアーティストの詞をパクる・・・じゃなくて「インスピレーションをもらう」ことに走りたくなりがちなのですが、それはあまり良い結果にはならないでしょう。

そうではなくて、「体験を増やす」べきです!

「旅をする」「新しい恋をする」「仕事を変える」「新しい趣味に取り組んでみる」といったように、新鮮な体験を自分に与えてあげます。それは日曜日にちょっとワークショップに参加する程度のものではなく、もっと大がかりであるべきです!

そのためには何かを犠牲にする必要もあるでしょう。恋とか仕事とか。芸能活動の安定とか。

創作への意欲の高い人は、こうした犠牲を背負ってでも生活を変えたいと感じるはずです。そして実際にそれに踏み込んで、そして人生がどんどん彩り豊かになっていきます!それに比例して「名作!」な詞が増えていきます!


なお、シンガーソングライターではなく「商業作詞家」を目指している場合、他の詞や小説などから素材を拝借して多作していっても、通用する可能性が高いです。



魂を込めて多作できるようになったら、色んな作風を試してみよう。

上トピックで解説したような、「自分の体験や感情を伴う深い詞」を何十も書けるようになってきたなら、少し肩のチカラを抜いてみましょう。

自分のそんなポリシーに反してよいので、様々な手法・様々な作風で詞を書いてみましょう。


たとえば、「流行曲みたいにサビでリフレインを繰り返す曲」に挑戦してみたり、「チャラい歌手に似合いそうな曲」を書いてみたり、敢えて他のアーティストの雰囲気を真似て書いてみたりします。自分があまり好きでないアーティストの作風を真似てみたりするのは、面白いです!

最初にテキトウにキーワードを決めて、そのキーワードに沿った詞を書いてみたりします。深い感情が伴っていなくてもOKです。

意味もなく韻を踏みまくってみたりします。

「小手先の作詞」になってしまってOKです。

「商業作家みたい」になってしまってOKです。

なんでもOKです(笑)


「魂をこめて作詞する」ことの重要性を理解しその技術を身に付けたうえで、商業作家のように柔軟に書けるようになると、「名作!」と賞賛されそうな詞をどんどん多作できるようになります!

これはなかなか難しいです!

若い頃に名曲をリリースして一世を風靡しても、年を重ねるとあまり名曲をリリースできなくなってしまうアーティストは多いです。若いときは、感性で何曲か名曲を書けたけれど、作詞能力がそんなに高いわけではなかったのですね。努力や訓練の仕方があまり多面的ではなかったのかもしれません。



ケースによって詞の方向性を使い分ける。

商業作詞家を目指すならほぼ必須の能力です。シンガーソングライター志望でも必要性は高いです。

ケースによって、作風を書き分けるように努めてみましょう。


たとえば、米津幻師さんの「パプリカ」なんかがわかりやすいでしょうか。

米津幻師さんは普段は、大人もしくは思春期の若者が共鳴しそうな作風の詞を書きます。しかし、「オリンピックの応援ソング」という依頼シチュエイションに合わせて、小さな子供でも歌ったりなじんだりしやすそうな作風で「パプリカ」を作りました。


このように、「どんな番組(企画)で使われるか?」「メインのリスナーは誰か?」「誰が歌うか?」などを意識して、それにフィットした詞を書き分けられるように練習するとよいです。

そういう依頼が来る前から練習をしておくと、依頼が来た時にスムーズに対応できますし、良い詞を書き上げることが出来ますね!



サビでレトリックをカマしたいなら、後半がよい。

文学が好きな人や、作詞のテクニックをとても磨いた人は、「やはりサビでも味わい深くレトリックをカマしたい!」と願うでしょうか。

しかし、上述したように、基本的にはサビには「シンプルな言葉」「シンプルな感情」を置いたほうが、歌詞の内容がリスナーに伝わりやすいので、ベターです。

どうしてもサビでレトリックをカマしたい場合、サビの「後半」で洒落た表現を使うとよいですよ。最も大切な主張はサビの前半部分できちんと行えますし、あなたの洒落たレトリックをサビという目立つ部分でアピールすることも出来ますね。



いかがでしたか?

作詞のコツは色々あるのですが、色々なテクニックを知って頭でっかちにならないほうがよいです(笑)

「小手先で書いてるなー」という感じになってしまうからですね。それを「この人は作詞が上手い!」と評価する人も大勢いるのですが、「歌い継がれる名曲」にはなりづらいようですよ。

作詞では、「誰かに伝えたい!」という感情が大切なのです。それを素直にサビに持っていきましょう。そんな詞が多くの人の胸を打ちます。「この曲、魂こもってるな~!」という感じになります。

枝葉のテクニックにこだわるのは「魂こめる!」を会得してからで充分です。いえ、ポップスの飽和している現代日本で育ってくると、中学生になる頃にはもう、作詞における定番なレトリックは無意識的に知っていて、詞を書こうと思ったときに無意識にそれを混ぜられるはずです(笑)

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